トリキュラーの成分について解説

トリキュラーには有効成分として、レボノルゲストレルとエチニルエストラジオールが配合されています。
レボノルゲストレルは黄体ホルモン薬に分類される薬で、体内では女性ホルモンのプロゲステロンと同様の作用があり、月経時に排卵を抑える働きをします。

次にトリキュラーの有効成分であるエチニルエストラジオールですが、これはプロセキソールと呼ばれることもある薬剤で、卵胞ホルモン剤に分類されます。
まず受精には卵胞が成熟していることが条件ですが、脳の視床下部から卵胞刺激ホルモンの分泌が起こり、それがきっかけとなって卵巣が育ちます。

ところで卵巣の中には複数の卵胞があり、それぞれ卵子が入っています。
その中の一つが主席卵胞に選ばれて、通常は成熟していきます。
そして成熟した卵胞から、卵胞ホルモンであるエストロゲンが分泌されると、そこで卵胞の成長が止まり、卵胞はおよそ2cmで排卵されます。

しかし早期のエストロゲン分泌によって、主席卵胞が未熟な段階で成長が止まってしまうと、子宮内膜は自然に剥がれ落ち、月経として排出されます。
トリキュラーに配合されているエチニルエストラジオールは、このエストロゲンと同じ働きをするため、投与すると卵胞の成長が止まります。
このようにレボノルゲストレルとエチニルエストラジオールには、女性ホルモンと同じ働きがあります。
服用と休薬を適切に繰り返すことで、排卵や卵胞の成熟をコントロールすることができます。

尚、トリキュラーの28錠入りのタイプには、有効成分が配合されている21錠の実薬と、有効成分が入っていない7錠の偽薬が入っています。
1日1錠の服用が基本で、実薬の21錠を飲み終わったら次に偽薬の7錠を服用します。
一方、トリキュラーの21錠入りには実薬のみ入っていますので、21錠を飲み終えたら、次の1週間は休薬期間となります。
どちらの場合も、毎日同じ時間に飲む習慣をつけることで飲み忘れを防ぎます。
特に21錠入りの場合は、休薬期間の終わりを忘れないようにします。

トリキュラーは身体にどのように作用している?

月経前に、体内では黄体形成ホルモンが大量に分泌されます。
しかしこの時、女性ホルモンのプロゲステロンが働くと、黄体形成ホルモンの分泌が抑制されて排卵が起きなくなります。
あるいは人によっては排卵日が遅くなります。
いずれにしてもその時点では排卵が起きないので、受精もしません。

トリキュラーの成分であるレボノルゲストレルは、プロゲステロンと同じ作用をするため、排卵が抑制されます。
トリキュラーに入っているエチニルエストラジオールは、受精に必要な卵胞の成熟を抑制するため、妊娠することなく月経を迎えます。
ただし注意したいこととして、エチニルエストラジオールにはエストロゲンと同じ働きがあるため、摂取目安を超えて服用すると、エストロゲン依存性悪性腫瘍を発症するリスクが高まります。

このエストロゲン依存性悪性腫瘍はエストロゲン依存性疾患の一種で、プロゲステロンとエストロゲンのバランスが崩れた疾患です。
この疾患になると、体内でエストロゲンの働きだけが過剰になってしまい、重篤な場合は悪性腫瘍を切除しなければなりません。
そのため、トリキュラーと他のエストロゲン剤とは併用禁忌とされています。
例えば、更年期のホルモン補充療法としてエストロゲン剤やプロゲステン剤が使われることがありますが、どちらも併用禁忌の薬剤です。

検査すると更年期障害かわかるので、服用時には医師の判断が必要不可欠です。

また、乳がんの治療法にホルモン療法がありますが、これは逆にがんの増殖を促すエストロゲンの働きを抑える方法です。
トリキュラーとは薬剤の働きが拮抗してしまうため、同時に服用することは避けるべきです。
しかしトリキュラーは国内や海外でも利用者が多い医薬品なので、使用方法と摂取量をしっかり守れば安心して利用できます。