ピルは自分の身体に合わない場合もある

ピルは錠剤に含まれるエストロゲンの含有量により低用量と中高用量があり、市販はされていないため医師の判断の元処方される薬です。
一般的には副作用の発生リスクを最低限にまで抑えた低用量ピルが処方され、中高用ピルはさらにエストロゲン調整が必要な婦人病の治療や緊急避妊のアフターピルとして処方されます。

ピルを服用することのメリットは、避妊目的として女性側がコントロールできること、月経量を軽減することで身体に負担をかけず、肌トラブルを始めとしたPMSを軽減することができる点です。
また排卵を押さえることで卵巣機能を安定させたり、卵子の成長を整え、残存卵胞をなくすなどの効果があるため不妊治療でも用いられています。

ピルのデメリットは副作用で、一般的には中高用量にくらべ低用量ピルはそれが起きにくいと言われるものの、体質との相性により吐き気、めまい、胃もたれ、不正出血などつわりの症状に似た症状が起きる場合があります。
副作用の中には、最悪の場合命にかかわる血栓症の発症を高めるリスクも含まれます。
血流を悪くさせる喫煙をする人は服用できず、長時間同じ体勢を取る飛行機での移動を予定している場合にも医師から服用を止められるケースもあります。
また婦人科系の薬であるとはいえ、乳がん、子宮体がんの可能性がある人は服用できません。

軽度の副作用であれば市販の酔い止めを一緒に服用することで吐き気が抑えられたり、服用時間を就寝前にすることで一番症状の出やすい時間に眠ってしまうという方法もあります。
またほとんどの場合2、3ヶ月飲み続けることでそれらの副作用は軽減されますが、それ以降も続く場合には服用中のピルが体質に合っていない可能性が高いので種類を変えることも取るべき手です。
副作用が続く場合は日常生活自体に支障をきたしてしまい、月経中の症状軽減のために服用しているにも関わらず副作用の辛さがそれを上回り、心と身体に大きな負担をかけることになります。
合わないと感じたら医師に相談しの上、いくつかの選択肢を求めることが可能です。

使ったピルが身体に合わないならいつ変更すればよい?

ピルは飲み続けることにより不快な副作用は徐々に軽減されますが、どうしても苦痛が伴う場合には一つの種類に固執する必要はありません。
ピルには身体に合う合わないがあるため、いくつかの種類を試すことで自分の体質にあったピルを見つけられることがあります。
ただし種類を変更するタイミングは原則服用中のシートを飲みきった後になります。

ピルは飲み終えて数日で月経が来るため、途中で服用を中止した場合はタイミングによって排卵が起きてしまう可能性があります。
避妊を目的として服用していたにも関わらず途中でやめてしまった場合はそれ以降避妊の効果は完全ではありません。
またシートの途中で翌日から新しい種類のシートを飲むことはできないため、元々のピルの服用を途中で止めた際は一度周期をリセットしてから新しい種類に変更します。
この場合も薬の変更で服用していない間に出血が起きたとしても、それまで飲んでいたピルの効果に頼らず他の方法で避妊する必要があります。

また、低用量ピルと中高用量ピルを相互に変更する場合には特に注意が必要です。
まずピルは種類により含まれる成分が異なるため、変更することによって不正出血を起こすことがあります。
通常は数日でおさまりますが出血が継続する場合には必ず医師の診察が必要です。

服用目的が避妊の場合には低用量ピルで十分な効果が得られますが、中高用量から低用量に飲み変えた場合には避妊に対する効果が弱まることがあります。
元々処方された病院と違うところで新たに処方を受ける際には飲んでいたシートを持参することをおすすめします。

ピルは医師の指示通り安全に使うことにより、女性の身体を守りストレスを軽減してくれるものです。
服用にあたっては自分の身体とよく向き合い、続ける場合には乳がん、子宮体がんなどのリスクがないか定期的に検査することも必要です。