日本と海外のピル使用率に差がある理由

フランスが40%、イギリス30%、ドイツ50%に対して日本はわずか2%しかない、これは女性のピル使用率です。
日本の医療は世界を牽引している立場の物が数多くあるにもかかわらず、ピルに関してはかなり認知度が遅れているようです。

イギリスなどの海外では、娘さんが初潮を迎えたら母親に連れられて婦人科のかかりつけ医を受診します。
これから女性の体にまつわる色々な悩みを相談するかかりつけ医を内科だけではなく産婦人科医にも持つことが当たり前です。

しかし、日本では産婦人科はかなり敷居の高い場所のようです。
内科や耳鼻科には気軽に行けても、産婦人科はお産の時しか足を踏み入れることはない、という人が多いです。
内科や眼科や皮膚科とはまた違った特殊な場所のようです。

奥ゆかしい日本人の性質から、下半身を人に見せるのは恥ずかしさを伴うことも婦人科から遠ざかる原因です。
女性の産婦人科医も増えましたが、まだまだ恥ずかしさが壁となって敷居は高いようです。
また、若い世代のお母さんにあたる50歳以上の人たちの中には、ピルは怖い物、副作用が多い薬物という、良くないイメージが強いということもピルの使用率が低い理由の1つです。
そのため、避妊はコンドームなどの避妊具を使っている人の割合が高いことが日本が海外とは違う点です。

また、ピルを長く飲んでいると妊娠しにくくなると思っている人もいますが、これも誤解です。
赤ちゃんが欲しくなった時に服用を止めれば、また元のように排卵します。
むしろピルを飲んでいる人の方が不妊症になりにくいことも判っています。

血栓が起きやすくなるというのも、誤解です。
ピルを服用していない人と比べて、服用している人の血栓の発症率は0.001%高くなる程度で、10万人あたり1人増えるという割合です。

そして、海外では避妊だけではなく月経時の腹痛や頭痛などにもピルを使います。
しかし日本では市販の鎮痛剤で凌ぐ人が多く、このような差も使用率の差に繋がっています。
また、ピルと言うと避妊薬という認識しかない人が多く、このような時にも有効だという認知度が低いことも、使用率が低い一因です。

避妊に限らないピルの効果について

ピルは避妊具の代わりとなる薬というだけではなく、避妊以外の用途でも使われています。
月経時に腹痛などの何らかのトラブルや体調不良を感じる女性は8割ほどいると言われています。
そのうち3分の1の人が鎮痛剤を服用しています。
しかし中には、鎮痛剤を飲み過ぎてお腹が痛くなる人もしばしば見られます。

ピルはこのような月経時のトラブルにも使われます。
腹痛などの痛みを軽減してブルーディも女性のQOL(生活の質)を落とさないようにすることが期待できます。
また、試験や試合などの大切な日に月経日が重なるのを避けたいという場合にも、ピルを使って月経日を遅らせたり早くさせたり変更することが可能です。
人生の大切な日を、ブルーディが原因で本来の力が発揮できないという悩みを解決しています。

その他、月経不順を安定させたり、月経時の出血量を少なくしたり、月経前症候群のイライラや気分の落ち込み、吐き気や下痢、腹痛や頭痛などの痛みを軽減するために使われることもあります。
肌荒れやニキビにも使っています。
子宮体癌や卵巣がんの発症リスクを下げることや、ピルを飲んでいる方が、乳房の良性腫瘍の発症リスクも低くなることも判っています。

海外では、ピルは女性の強い味方的な存在として多くの女性が使用しています。
世界各国で約1億人がピルを使っていると推計されています。

日本でも、女性がどんどん社会に進出してきました。
第一線で働いている女性も増えて来ました。
そんな中、ブルーディが女性の活躍を阻止しては困ります。

女性が本来の力を発揮し、社会の中で生きて行くためには婦人科医にかかりつけ医を作ることや、ピルの力を借りてQOLを高めることが重要です。
今こそピルの力を見直すべき時でしょう。